ナイアシンの効果。
ナイアシンは、炭水化物などの糖質の代謝して、エネルギーを生産する重要な働きを持つビタミンです。 また、統合失調症を緩和する効能や、にきびの改善など美肌に役立つ働きなども持っています。普段の食品や食べ物を使ったレシピ集と、各社のサプリメント比較表を掲載していますので、ナイアシンの吸収を高めて不足を防いで下さい。
ナイアシンとは?
別名では「ビタミンB3」と呼ばれ、血行を良くし肌を健康に保つことから「肌のビタミン」と呼ばれることもあります。
ナイアシンの最も重要な働きは、食品中に含まれる糖質の代謝です。
また、不足すると口内炎や皮膚炎などを起こしやすくなります。
少し、専門的な解説をしますと、ナイアシンは「ニコチン酸」と「ニコチン酸アミド」という物質の総称です。
ちなみに有毒なニコチンとは、まったく別の物ですので、安心してください。
通常、ビタミンは体内で作る事ができませんが、ナイシンはアミノ酸の一種トリプトファンがあると体内で生成されます。
ナイアシンの効果を解説。
まだまだ、認知度の低いナイアシンですが、その効能は様々な疾病などに効果がありますので、いくつか紹介をしておきます。
糖質を代謝し、糖尿病を緩和します。
炭水化物などの糖質の代謝にナイアシンは必要です。
これは、ナイアシンがインスリンの合成に欠かすことのできない成分だからです。
このインスリンはホルモンの中で唯一、血糖値を下げる働きを持っているため、糖尿病の予防や改善にはなくてはならない存在です。
肌荒れや口内炎の予防に役立ちます。
ナイアシンは、皮膚や粘膜を正常に保つのために欠かせない栄養素です。
不足すると、口内炎や口角炎、肌荒れが起こりやすくなります。
また、胃や腸等の消化器官を正常に保つためにも欠かせません。
血液をサラサラにします。
血液中のコレステロールや中性脂肪を減らす働きがあり、血管拡張作用を持つナイアシンは、脳や心臓などの血行を促進しますので、血流や脳の働きの改善に役立ちます。
そのため、動脈硬化などを予防する栄養素としても注目されます。
※血液中のコレステロールや中性脂肪が血管の内壁に蓄積し、血液の流れを悪くしたり、血栓ができて血液の流れを止めてしまう恐れがあるアテローム性動脈硬化症に対し、ナイアシンの経口摂取は胆汁酸吸着剤(コレステロールを下げる薬)との併用で有効性が示唆されています。
二日酔いにとても大事です。
ナイアシンはアルコールの分解に深い関わりがあります。
肝臓でアルコールを分解するために、ナイアシンが必要となります。
また、二日酔いの原因物質であるアセトアルデヒドを分解する役割もあります。
喘息患者の喘鳴を緩和します。
喘息の原因と考えられているヒスタミンを減少させる働きにより、喘鳴の緩和に役立つと言われています。(喘鳴は、呼吸のたびに出るゼイゼイ音です。)
統合失調症の緩和に役立つと言われています。
うつ病や統合失調症の原因の1つとして、ナイアシンの代謝異常によって症状が出現することが分かっています。
欧米などでは20年以上前からナイアシンなどの栄養素を用いて統合失調症の治療が行われています。
ペラグラの予防・改善に効果があります。
ナイアシン欠乏症(ニコチン酸欠乏症)と呼ばれていることからもわかるように、原因はナイアシンの不足です。
とうもろこしを主食としている中南米では、比較的起こりやすい病気です。
また、アルコールを多飲したり、偏食やダイエット中の方にも見られます。
症状としては、まず手足や顔、首などに皮膚炎が起こり日焼けの後の様な黒ずみが現れます。
次に頭痛やめまい、消化器に障害が現れ、食欲不振や下痢を引き起こします。
更に悪化すれば、精神障害や脳の機能障害までも引き起こしてしまう恐ろしい病気です。
他のビタミンB群と一緒に摂取しましょう。
ナイアシンは、8種類あるビタミンB群の仲間です。
これらは、お互いに協調しながら作用する為に、ナイアシンを単独で摂取するよりも、全てのB群を同時に摂取する方が効率的です。
代表的なビタミンB群は、ナイアシンを初め、葉酸やビオチンなどが有名です。
■詳しくは、こちらをご覧下さい
こんな人には取ってほしいビタミンです。
下記のような生活や症状をお持ちの方は、ナイアシンが不足している可能性がありますので、気になる方はしっかり摂取して下さい。
- お酒をよく飲む方
- 肌荒れが気になる方
- 口内炎がよくできる方
- 胃腸の調子が悪い方
- 冷え性の方
- 最近、生理不順かも!?
- 血中コレステロールや中性脂肪が多い方
「ニコチン酸」と「ニコチン酸アミド」の違い。
- ニコチン酸
- 植物性の食品中に存在し、肝臓に取り込まれた後、ニコチンアミドに変換され、各組織に運ばれます。
1日の上限値は100mgとされており、過剰摂取により「ナイアシンフラッシュ」が起こることがあります。 - ニコチン酸アミド
- 動物性の食品中に存在し、肝臓以外の組織に運ばれた後、余ったものが肝臓に取り込まれます。
1日の上限値は300mgとされており、過剰摂取により胃腸障害などが起こることがあります。
欠乏症や過剰症の詳細な説明は上手な摂り方をご覧下さい。
注意事項!
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